家族の心も支えた大黒柱

JUGEMテーマ:雑学

 

「一家の大黒柱」と言えば、家族を支える中心の人物というのはご存知ですね。ではこの大黒柱とは、いったいどんな柱なのでしょう?

 

日本は地震大国で、昔から数々の大地震に悩まされてきました。そこで生まれた日本独自の耐震建築の要が大黒柱です。

 

家を建てる時、通常なら四方に柱を立ててそれを横木でしっかりつなぐと考えますが、それだと地震が来た時に左右運動が大きくなり家が倒壊していまいます。でも柱が1本1本独立して立っていれば揺れによる影響は最小限に止められます。さらにこの柱をつなぐ貫と呼ばれる横木も、柱にしっかり固定するのではなく穴に通しただけなので、揺れを吸収できる作りになっています。

 

でもさすがにこれだけだと家全体の重さを支えることは無理。そこで家の中心に太くて頑丈な柱を1本建て、これに全部の梁をかけることで家の上部の重みを支えるしくみを作ったのです。中心の柱が1本なので、揺れても家が歪みにくいという構造なのだそうです。

 

でもなぜ大黒柱と呼ぶのでしょう?

かつてはこの柱の片側に面した場所に台所があり、台所の神様である大黒様が祀られていました。そこで、この中心の柱を大黒柱と呼ぶようになったのだとか。

 

大黒柱に使われる木材は、欅、楢、栗、樫の木などの強靭な広葉樹が多いそうです。コンクリートなどと比べると木ではいかにも頼りない感じがしてしまいますが、実は木には意外な強度があります。10cm角の柱でも約6トンを支えられ、一般的な大黒柱のサイズ24cm角だと30トンに耐えられ、30坪ほどの木造二階建てなら、大黒柱1本で支えることができる計算になるのだとか。

 

今では見かけなくなりましたが、築100年以上などの古民家を訪れると、そこには黒光りした大黒柱があります。その立派な姿に、人々は建造物としてだけでなく信仰的な意味を込めて家の象徴として崇めてきました。大黒柱は、家だけでなく家族の心も支える存在だったと言えます。

 

今は大黒柱のある家は少なくなりましたが、年末の大掃除に、家族の拠り所となっている場所をみんなでキレイに掃除してはいかがでしょう。家族の絆が強まるかもしれませんよ。

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  • 2019.05.15 Wednesday

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