地下を走る蒸気機関車

JUGEMテーマ:雑学

 

チューブと呼ばれるロンドンの地下鉄。1863年、メトロポリタン鉄道のパディントン駅〜ファリンドン駅間を走ったのが世界最初の地下鉄だそうです。

 

でも当時はまだ蒸気機関車の時代。モクモクと煙を吐くトーマスのような機関車が地下を通るのですから、その煤煙の凄まじさは容易に想像できます。なのに、開通式の日に用意された客車にはなぜか屋根がなかったのだとか。

 

招待された紳士淑女たちはせっかくオシャレして乗ったのに、全身真っ黒になったと思われます。残念ながら乗車前の写真しか残っていないらしく、本当はどれくらいか分かりませんが、きっと人に見せられない状態だったのではないでしょうか。

 

煤煙対策のために、地上まで煙抜けの穴を掘ったり、煙を水に通す装置などを工夫したらしいのですが、大した効果はなかったようです。

 

かつて霧の街ロンドンと呼ばれていたのは、ロマンチックな描写ではなく、各家庭の暖炉や蒸気機関車、産業革命による工場から出る煤煙が霧と混ざり合って空が常に黒く覆われていたことを指します。今でも使われるスモッグという言葉は、20世紀初頭に生まれた煤煙(smoke)と霧(fog)の合成語なのだとか。地下鉄を走る蒸気機関車も、黒い霧を生みだしていたと考えられます。

 

2013年、ロンドンの地下鉄開通150周年を記念し、復元した蒸気機関車が開通した当時と同じ区間を走りました。抽選で当選した人たちが乗車したとのことですが、今回は屋根があったにもかかわらずインタビューで「エクセレント!でもとても煙たかった」と笑顔で感想を述べていました。

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  • 2018.11.30 Friday

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