白黒チェッカー柄をなぜ市松模様と呼ぶの?

JUGEMテーマ:雑学

 

2020724の開催まであと3年となった東京オリンピック・パラリンピック。当初はすったもんだあったエンブレムもかなり見慣れてきた感があります。このエンブレムに使われた市松模様は、もともと歌舞伎の衣装から来ているとうことはご存知ですか。

 

江戸時代、かなりイケメンだった佐野川市松という歌舞伎役者が「心中万年草」という演目の中で身に着けた袴が紺と白の碁盤縞だったことから、この柄を取り入れた浴衣や帯が女性ファンの間で大流行し、彼の名前を取って市松模様と呼ばれるようになったのだそうです。

 

すると他の役者ファンたちもこぞって贔屓の役者の柄を取り入れた浴衣を着るようになり、江戸の町では競い合いがヒートアップしたのだとか。自担と同じものを身につけたいというファン心理はいつの時代も変わらないんですね。

 

こうしたブームを受けて役者さんたちも、衣装のデザインや配る手ぬぐいの柄などのセンスを競い合い、いわゆる歌舞伎柄と呼ばれる浴衣柄が誕生しました。3つの黒い枡を重ねたような市川團十郎の三枡、太い線と細い線を交互に重ねた松本幸四郎の高麗屋縞、4本線と5本線の格子の中にキと呂の字を配した菊五郎の菊五郎縞などがあります。

 

上方は大柄で華やかな雅を好んだのに対し、江戸はシンプルイズベスト。無地、縞、小紋を粋とし、色も黒、茶、グレー、ベージュという雀の羽色を好んだと言われています。いわゆるモノトーンですね。こうしたシンプルな柄は時代に左右されず、今でも洋服やインテリアファブリックなどに使われ愛されています。東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムも日本的でありながら斬新に見えるのはそうした理由なのでしょう。

 

3種類の四角形を組み合わせた紺色の組市松紋のエンブレムには、多様性と調和の意味が込められているそうです。海外から訪れる様々なお客様に、さり気なく、でも粋な心配りでおもてなししたいものです。

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  • 2017.10.16 Monday

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