お赤飯のルーツは古代米

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お祝いの席や神事には欠かせないお赤飯。小豆ともち米という普段のご飯とは違う非日常感が、お祝いの席を華やかに盛り上げます。でもなぜ、お祝いの席にお赤飯を食べるのでしょう?なんとなく紅白で縁起が良いからだと思っていましたが、それだけではないようです。

 

もともとは赤米という赤いお米を使っていたのが起源なのだとか。赤米というのは稲作が始まった頃から栽培していた原始的なお米。きわめて古い品種であるため、ご先祖を祀って祝う日などには、この赤米を炊いて先祖の霊に供えるという習わしがあったそうです。

 

しかし、この赤米の赤い色はタンニンなので、そのままではとても食べられない味だったり、硬かったり、収穫量が少なかったりしたため、稲作技術が発展して品種改良が進んだ江戸中期頃からは、白いお米と小豆などの赤い豆で炊いた現在のお赤飯の原型が広まったと言われています。

 

ちなみに、地域によってはお葬式の時に赤飯を食べる風習もあるようで、これは長寿の方が亡くなった時に、天寿を全うしたお祝いとして振われるのだそうです。

 

下等米として明治期に撲滅され、すっかり見られなくなっていた赤米ですが、食の多様化が進んだ近年、いろいろなお米のニーズが高まり、それと共に赤米の品種改良も進み、最近では「古代米」などとして販売されるようになりました。白米に少し混ぜて炊くのがいいようで、硬さがアクセントになりおいしいなどと言っている人もいます。

 

お赤飯はコンビニのおにぎりでいつでも食べられる時代になりましたが、赤米を食べたことがある人はあまりいないのでは。抗酸化作用のあるタンニンが豊富な赤米は、今ではヘルシーフードとも言えます。思うように外へ出られない今、家にいる時間を楽しむひとつの方法として、古代のご先祖様に思いをはせて赤米のお赤飯にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

空を泳ぐ鯉に何を願いますか?

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5月5日は子供の日ですね。もともとは端午の節句と言って男の子の成長を祝う日なのはご存じでしょう。今ではあまり見られなくなりましたが、一戸建ての家が多かった頃は、それぞれの庭先に大きな鯉のぼりがゆうゆうと泳いでいました。でもどうして鯉を竿に吊るして空に泳がせるようになったのでしょう?

 

かつて将軍家では、男子が生まれると家紋の旗や幟を立てて祝う風習があり、それにならって武家も男子が生まれると幟を立てるようになりました。端午の節句に鎧や兜を虫干ししたところから、江戸時代になると男子のいる家で幟や吹き流しを立てるようになり、吹き流しを立てることが許されなかった町人の間で、鯉のぼりが揚げられるようになったのだそうです。

 

なぜ鯉?というのは、中国の黄河上流に竜門という激流の滝があり、そこを登り切った魚は霊力が宿って龍になると言われた故事からという説。昔、中国の楚の国にいた屈原という政治家であり詩人がねたまれて失脚し、汨羅江(べきらこう)の淵に身を投げて死んでしまったのを哀れに思った楚の国の人が、紙の鯉を作って祀ったことに始まるという説などがあります。

 

邪気を払うために菖蒲を軒先に差したり菖蒲湯に入ったりするのは、「男子たるもの武を尚ぶ(たっとぶ)べし」と言ったことから「尚武」と「菖蒲」をかけたものと言われます。

 

戦う時代が終わり平和になった今、争うことを良しとせず、運動会でも順位を決めずにみんなで手をつないでゴールするなどということが行われるようになりました。でも、子供の頃はまだ良くても、成人して社会へ出れば厳しい競争社会が待っています。競わせないというより、競争社会に翻弄されない芯の強い子に育てることが大切な気がします。

 

マンションのベランダ用や室内飾りの鯉のぼりもあります。お子さんがいなくても、たとえば自分を励ますために「天高く泳ぐ鯉のぼりのようにゆうゆうと生きていけますように」と願って飾ってみてはいかがでしょう。

独自の進化を遂げたガラパゴス食パン

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パン人気がどんどん高まり、近年では高級食パンブームが各地で起きました。高級食パンとは言ってもほとんど一斤1000円以下ですから、ちょっとした贅沢気分を味わうにはピッタリと言えます。でもパンってもともと食べるものなのに、なぜわざわざ「食パン」という呼び方をするようになったのでしょう?

 

それは、お菓子として食べる菓子パンと区別するために、食事として食べるパンという意味で食パンと言うようになったという説があります。また、食パンはお米の変わりに主食として食べるため、主食用のパンとして本食パンと呼ばれ、それが略されて食パンになったという説もあります。

 

海外にもイギリスパンとかフランスのパン・ド・ミなど食パンに近いものはありますが、それらと比べると日本の食パンは、生クリームが入って柔らかかったり、砂糖が入っていて甘かったりと別物のようです。

 

海外のものを取り入れ、独自の文化に進化させるガラパゴス化が日本人の得意なところ。今人気の高級食パンも、そんな進化系のひとつと言えます。

我慢したオナラはどこへ行く?

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出物腫れ物ところ嫌わずと申しまして、オナラやおできは時や場所を選ばずに出ちゃうものだから仕方ないと言われます。でも人前でオナラが出てしまったら、まして臭かったら居たたまれないですよね。誰もが1度や2度は、オナラを無理やり我慢した経験があるのでは?

 

我慢したオナラはいつの間にかおさまってしまいますが、それはガスが腸から吸収されてしまうから。その後、血管をまわり、オシッコなどと一緒に排泄されます。でも我慢するとお腹が痛くなったりするので、本当は、ちゃんと放出した方が体には良さそうです

 

本来、オナラの主成分は炭酸ガスと水素ガスなので、通常、食物繊維の分解によって生じるオナラはあまり臭くないのだそうです。それが臭くなるのは、消化・吸収する力が低下して腐敗が起こり硫化水素などの有毒ガスが発生するから。高脂肪・高たんぱく質の食事が続いて腸内の悪玉細菌が増えたり、食べすぎ飲み過ぎが続くなどして腸が疲労しているサインなのだとか。

 

腸が疲労しているかも…と思ったら、一食をヨーグルトやリンゴだけのプチ断食をしてみる、お茶や白湯などの無糖・温かい飲み物で水分補給する、2種類の食物繊維(不水溶性食物繊維を含む根菜や豆腐などと、水溶性食物繊維を含む果物や海藻、こんにゃくなど)を摂るなどの方法を試してみてください。

 

ちなみに、ある調査によるとオナラが出てしまった時の対象法として一番多かったのは「知らないフリをする」だそうです。それで誰も気づかないならいいですが、明らかに誰かがオナラをしたと分かってしまう場合は、恥じらいながら「ごめんなさい」と謝った方が好感度が上がりそうな気がします。言える勇気があれば、ですけどね。

蛇口から水がまっすぐ出るのは当たり前じゃない!?

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今やどこのご家庭にもある水道。当たり前のように毎日便利に使っていますが、蛇口の中をのぞいて見たことはありますか?

 

公園や学校の水飲み場で、上に向けた蛇口の中を見た人なら知っているかもしれません。大抵の蛇口には、ギザギザの金具がはめ込まれています。これは整流板というもの。

 

水道は蛇口に達するまでに、長い曲がりくねった道を通ってきます。この運動の慣性が残っていて、そのまま蛇口から出るといろいろな方向に水が飛び散ってしまうのだとか。この不規則に広がるのを抑えるために整流板が取り付けられていて、おかげでピンポイントでコップに水を注ぐことができるのだそうです。

 

庭などに取り付けられた水道の中には、ホースカランと言ってホースを接続して使う用のものがあり、これには整流板が付いていなかったりするのでお気をつけください。

 

最近では、レンジフード用の整流板というものも登場。これはレンジフードに取り付けて吸い込み口を狭くすることで、より吸引力をアップさせるというもの。気づかないうちに、生活の身近なところでこうやって物理学や流体力学が活かされているんですね。

おでこは顔か?頭か?

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フェイシャルエステやお化粧では額は顔の扱いですが、頭が痛いとこめかみを押さえたり、頭を冷やす時は額を冷やしたりします。いったい、頭と顔の境はどこなんでしょう?

 

髪の毛のある所が頭で、生え際より下が顔と思っている人が多いかと思いますが、そうではありません。解剖学的には、目と目の間の鼻の付け根から、眉毛通って耳の穴までの曲線が頭と顔の境界線なのだそうです。つまり、額は頭になるんですね。

 

髪の毛のある所を頭とすると、生え際が後退して前頭部が薄くなった時、どこが境かが分かりにくくなってしまうからなのだとか。

 

もっとも、前頭部が薄い、いわゆるU字ハゲと呼ばれる人の中には、「ハゲてるんじゃないよ。額が広いだけだよ」などと言って周りを笑わせる人がいます。「顔の延長だから、朝、顔を洗う時はここ(前頭部)まで洗うんだよ」などと言って、確かにそういう考え方もあるな〜と感心させられたりします。

 

解剖学的な見解はさて置いて、普段の生活の中では、自分が楽しくなったり、自分を大事に思える自由な捉え方でいいのかな、という気もします。

犬はひとりでお留守番が苦手

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猫と犬を両方飼っている松本ひで吉さんの漫画で、あるタクシー運転手さんの話が紹介されていました。その運転手さんが前に飼っていた猫は甘えん坊で、一人でお留守番するのが大嫌い。仕事のスーツで出かける時はしぶしぶ見送りしてくれるものの、私服で出かけようとすると怒ってケンカを仕掛けてくる始末。仕方がないから私用で出かける際も一旦スーツで出て、外で着替えていたそうな。

 

猫はマイペースな子が多く、こんなにも寂しがり屋というのは珍しい気がしますが、犬は留守番が苦手なもの。もともと集団行動する動物なので孤独が苦手なのだそうです。ひとりで留守番をさせるとストレスや不安で、暴れたり、時には吐いたり食欲がなくなるなど病気のような症状が出ることも。

 

特に、出かける際に「行ってくるね」などと声をかけると余計に不安に陥ってしまうという研究結果もあるそうです。出かける際には何気なく気づかれないように。帰ってきたら「ただいま」と声をかけると良いのだとか。出かける前にいっぱい遊んだり、散歩に連れていくと、ひとりになった時に余計不安が大きくなってしまうそうなのでご用心。賢い犬ならではのカンの良さというのもあるのでしょうね。

 

先ほどの漫画の猫ちゃんは、病気ひとつせず23歳まで生きたそうです。運転手さんの愛情に包まれ、大切にかわいがってもらったからこその大大往生と言えます。ペットにお留守番をしてもらわなければならない場合、なるべくストレスをかけないように、「大丈夫、絶対に帰って来る」と信頼してもらえる関係作りが大切ですね。

筋肉は50%しか使われていない!?

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ここぞという時に、思いがけない力を発揮することを「火事場の馬鹿力」などと言います。火事になると、普段は持てない重いタンスを一人で担いだりするからというのが語源ですが、本当に、緊急時にはいつも以上の力が出るものなのでしょうか?

 

答えはイエス。物を持ち上げるのは筋肉の働きによるものというのはご存知ですね。筋肉は筋繊維という細長い細胞が束になってできたもので、神経からの刺激で筋繊維が収縮して起きるのが筋肉運動です。でも、この筋繊維がいつもフルで使われている訳ではなく、脳からの抑制などがあるせいで、通常使われているのは全体の5060%なのだとか。

 

ところが、家事や災害などの緊急事態が起きると脳からの抑制がなくなり、普段使われていない筋繊維も収縮するため、馬鹿力が発揮されることがあるのだそうです。

 

火事ではありませんが、バイクで転んだ恥ずかしさから、痛いより先に200kg以上の重さのバイクを起こしたという人や、アメリカでは車の下敷きになった祖父を助け出そうと15歳の少年が900kgの車を持ち上げたという例があるそうです。

 

この馬鹿力を引き出すには、アドレナリンを分泌させるのが良いらしく、それには叫ぶとか暗示をかけるなどの方法があるとのこと。人間の能力はまだまだ計り知れません。いざという時、ウォーと叫んで自分は強いと暗示をかければ、思わぬ力が出るかもしれませんよ。

消化液はなぜ胃を溶かさないの?

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今の時期、つい食べ過ぎ飲み過ぎてしまい、お腹がはち切れそうな苦しい思いをした人もいるでしょう。でも、どんなにたくさん食べてもいつかは消化してくれます。胃液は強い酸性の液体で、タンパク質を分解する酵素が含まれているため、胃の中に入った食べ物はすべて消化されてしまうのです。でも、胃そのものがタンパク質でできているのに、なぜ消化されてしまわないのでしょう?

 

それは胃液の中に、胃壁を守るバリヤー成分が含まれているから。胃液の中の分解酵素であるペプシンと胃酸が強力に消化を促すのに対し、ムチンという成分が胃の粘膜を保護して自己消化するのを防いでいるのだそうです。ただし、この働きをするのは生体の場合だけ。胃を切り離して取り出し、胃液に浸けると溶けてしまうそうです。

 

また、粘液や血流が減少して防御する力が弱まり、胃粘膜の働きが悪くなって胃壁に穴が空いてしまう現象が胃潰瘍。ストレスや喫煙が原因などと言われますが、それ以外にもピロリ菌の感染や、解熱鎮痛剤などに使われる非ステロイド性抗炎症薬の内服などがあるようです。

 

他の臓器と違って、胃は自分で働かせ具合をコントロールできる唯一の器官と言えます。ちょっと過酷に働かせ過ぎたかな?と思ったら、消化に良い食べ物や薄味の食べ物などで、やさしく労わってあげてください。

内と外を緩やかに仕切る暖簾の魅力

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居酒屋さんの入り口などでお馴染みの暖簾(のれん)。片手でめくり上げて「やってる?」なんて入っていくのが常連ぽくていいですよね。この暖簾、外国では見かけない日本独自のものなのだとか。

 

部屋を仕切ったり、雨風をしのぐために入り口や屋内にかけられたそうで、平安時代の絵巻物には既に描かれています。宮殿や神社では御簾と呼ばれる竹や葦を編んだ仕切りがあったことから、日本では布で境界を仕切るという文化が広まったとも考えられます。

 

室町時代になると商家が文様などを入れて看板として使い始め、江戸時代になると業種によって色や意匠を変えるなど広告メディアとしての役割を持つようになりました。

 

暖簾の役割はそれだけではありません。お客さんを店の中へ呼び込む力があるようです。扉が閉まり、中の様子が全然分からない店には入りにくいですよね。暖簾だとのぞけるから戸を開けるより抵抗がなく、かといって丸見えではないので中の人も気になりません。

 

また夜は、店内から暖簾越しに明かりがもれて目を引きます。暖簾だけでなく、障子、縁側や中庭など、内と外をはっきり分けるのではなく通過自在性をもって空間を仕切るあたりが、いかにも日本らしい気がします。

 

かつて居酒屋さんやご飯屋さんでは、食べ終わったお客が帰りがけに汚れた指を暖簾でちょっと拭いていくという習慣があったため、暖簾が汚れている店ほど繁盛していると言われたのだとか。

 

建物の入り口はお店の顔。お店を運営されている方、個性的な暖簾であなたの店お店らしさをPRしてみてはいかがでしょう。